ケアマネSAPPORO研修報告 inきよた

掲載日:2021.12.06

ケアマネSAPPORO研修報告 inきよた

 札幌市介護支援専門員連絡協議会の会員の皆さま。いつも当会の運営に対して、格別のご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。

令和3年11月24日に開催しました清田区の研修についてご報告致します。
 今回のテーマは・・・

『8050問題における介護支援専門員の役割』~様々な問題を抱えた家族への支援や役割について

講師 社会福祉法人札幌療育会札幌市障がい者相談支援事業所ノック 荒川 倫代氏

 今回、8050問題に焦点を当て、介護支援専門員として「80世代」への支援は通常支援として行なっておりましたが「50世代」への支援については、どのように支援をするのか悩むところが多かった実情がありました。
そこで今回の研修では、障がい支援の専門職である障がい者相談支援事業所にて現在もご活躍されている荒川様に障がい者支援の取り巻く実情や障がい支援の難しさについて事例を交えてお話しいただきました。

介護保険制度が始まり、二十数年が経過しましたがまだまだ歴史としては浅く、障がい者支援の方が歴史も深く、様々なニーズに多様に対応できると思っていましたが実情としては障がい者の権利擁護の問題や幅広い支援が故に支援の困難さが生じており、また地域包括ケアシステム構築に向けて、障がい支援は後追いになっており、日々刻々と制度の考え方なども変化している事で非常に業務が煩雑になっている事、また担い手も少ないが支援が必要な方は大勢いる事での現在支援している相談員が苦労していること等、現場で実務に当たっているからこそ抱えているリアルな問題なども話をしてくれておりました。
8050問題の中での事例に関してはまさしく、親世代の高齢者の支援が終了した後、残された何らかの障がいがあるであろう家族が残された状況で今後の生活を親世代を担当している介護支援専門員として心配することがあると思いますが、そこに手を差し伸べて頂いているのが今回講師をして頂いている荒川様など障がい者相談支援事業所でありました。研修の中で精神疾患を抱えていても相談できず、受診も出来ず、認定も受けず、支援も受ける事が出来ずに日々悩まれながら生活されている方が地域の中にも大勢いる事を知り、少しでもその事を理解し、高齢、障がいが共に共同し、地域で悩まれている方の支援に繋げていけるようしていく事の重要性について学ぶ機会となりました。

講義後にはブレイクアウトルームを使ったグループワークも行なわれ、短い時間ではありましたが様々な意見交換をして頂きました。

今回ご参加いただいた皆様、ご講義いただきました荒川様ありがとうございました。

報告 今里 一章(清田区支部長・広報委員)

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